児童思春期疾患治療のご案内

概要

児童思春期フロア 【2階】4床室4室、個室11

 当院の児童思春期病棟では、子どもさんの状態に応じた環境を考慮しております。 人と関わるのが怖い、そのような思いがある子どもさんもいらっしゃるため個室から治療を開始することができます。 まだ成長発達の途上にある、子どもさんたちもお預かりします。 親元を離れて入院をする経験は、子どもさんにとって、親御さんにとっても大きな不安を伴います。 その不安に少しでも寄り添い、入院生活に慣れていけるように、スタッフがこまめに巡回し、いつでも聞ける、相談できる環境を心掛けております。

 また、主治医による精神療法はもちろんのこと、作業療法におけるリハビリテーションやグループミーティング、心理士によるカウンセリングやリラクゼーショングループ、心理教育プログラムも準備しております。 ご家族との治療方針の共有も家族面談を通して行っております。 ご家族に疾患についての知識や関わる知恵を増やしていただくために、思春期親の会「おやおや」や「摂食障害家族教室」なども準備しております。 また、精神保健福祉士が入院費や復学に関するご相談などにも随時対応いたします。 市のボランティア等を活用し、学習支援サービスも行っております。また、入院治療をしながら登校ができるようサポートしています。院内でも学習室を設備してります。

治療プログラム

光照射療法

 一部の睡眠障害・気分障害の改善を目的とした治療法です。御希望される方は、主治医と御相談ください。
※当院では、ポリソムノグラフィーなどの機器を用いた睡眠障害の検査・診断は行っておりません。

心理検査

 主治医が必要と判断した場合には、心理検査を受けていただいております。 各種知能検査や人格検査、症状評価のための検査を行っています。 ご希望に応じて、心理士による検査結果のフィードバック面接も行っております

カウンセリング

 カウンセリングは主治医の判断のもと導入になり、治療のサポートを行っていきます。
 カウンセリングでは発達段階を踏まえ、お子さんのお話にじっくり耳を傾けます。
 「お子さん自身が自分の心の状態を理解し治療に前向きに取り組む意思を持てるように」
「悲しみ・苦しみ・辛い思いに寄り添い、楽しみ・喜び・嬉しさを共有していけるように」、
「お子さんを支える家族と心をひとつに病やその治療に向き合っていけるように」。
また、退院後の予防の視点も取り入れながら、1人1人のお子さんのかけがえのない成長を 見つめ、支援します。

児童思春期コミュニケーションプログラム

・病棟会

 入院環境で安心して過ごせるように、患者様主体で困ったことや改善して欲しいことを話し合い解決して行く場です。学級会のような雰囲気で意見交換を行います。自分の意見を言い他者の意見を受け止め、お互いを尊重し合う練習になります。

・みる・みる

 「みる・みる」は、「自分を見る」と「相手を見る」という二つの意味を込めています。このプログラムでは、上手なコミュニケーションのポイントを知り、相手の状況を見ながら自分の意見を分かりやすく相手に伝えられるようになることを目指しています。また、臨床心理士もプログラムに参加しており、自分の心への気づき方や気持ちの整理の仕方、表現の方法について学ぶこともできます。

・病棟SST

 「あいさつ」「ことわる」「立ち去る」「参加する」など集団生活で悩む事柄について、ロールプレイを経て、具体的な対処法を見つけていくプログラムです。その構造のなかで、人と遊ぶ、人と輪になる、話をする、相談する、受け入れられる、自分を大事に扱ってもらえる、新しい方法を知るといった体験を得てもらうことを目標としています。

リラクゼーションプログラム

 ・リラクゼーションプログラム

 みんなが自然と集まり、安心な場となることを第一に、心身共にリラックスできる場を提供します。ソワソワした時、イライラした時、眠れない時に少しでも気持ちを落ち着かせることができるよう、簡単にできるリラクゼーションスキルを紹介します。入院中だけでなく退院後も活用できるようなストレス対処法を身につけることは、病気を予防するという意味でとても大切です。週に1回実施しています。

 ・ホットステーション

 一緒にゲームをしたりお話をする時間です。人と関わることが苦手な人のための練習の場としても活用できます。自分を大切にする時間をみんなで共有しましょう(不定期で開催)。

作業療法

 児童思春期病棟では、小さな学校のような雰囲気で作業療法を行っています。入院環境であっても、継続して同年代との交流体験を積むことができるよう、プログラムを工夫し提供しています。

 児童思春期での悩みは、学校や家庭を主な舞台としています。学校や家庭で生じる悩みや葛藤に気付きやすいよう、同年代との寮生活のような環境で治療を提供しています。
学校での悩みには、学校生活を再現したグループ活動を通して、作業療法士が一人ひとりの作業を細かく分析し、患者様の特性や強みを発見するよう努めています。
同時に、つまずきやすいポイントを患者様と共に見出し、対処法を提案することで、徐々に学校生活に繋がるよう指導しています。

 ・個別作業療法

 病状に応じて医師の指示で行います。個別作業療法の目的として、復職支援(職業適性検査、面接練習)、公共交通機関の利用、日常生活スケジュールの立案、学校版運動とプロセス技能評価(School-AMPS)、運動とプロセス技能評価(AMPS)などが挙げられます。

各種相談

精神保健福祉士

 初めて当院に受診のご相談をいただく際、ご案内を担当します。また、病気によって起こりうる様々な日常生活、社会生活上の問題や不安、心配事についてのご相談を受け、患者様と一緒に考えたり、福祉の立場からサポートをしています。徐々に学校生活に繋がるよう指導しています。

栄養相談

 栄養科は、患者様の栄養状態の維持・改善、QOLの向上へ貢献できるよう日々活動しております。 また、少しでも患者様の入院生活が充実するよう安心安全な食事はもちろんのこと、バリエーション豊富な美味しい食事の提供と各種プログラムの考案・実施をしています。

薬剤相談

 精神科では、薬とのつき合いが長くなるケースは少なくありません。長期間、薬とつき合っていくためには、自分に合った薬を使用することが重要になってきます。そこで、安全・安心に薬を使い続けられるように、適宜、情報提供を行っています。また、医師からの依頼があれば、服薬の必要性を理解するための疾患教育を行っています。